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「さっぽろワイン」とは?

What is "Sapporo Wine"?  / 「さっぽろワイン」とは?

2020年、札幌市で4番目に誕生したワイナリー。
ぶどうは丁寧に、すべて自社栽培。


高品質なワインを、手に取ってもらいやすいように。
また 普段​ワインを飲まない方にも、
楽しんでいただけるようなワインを提供したいと考えています。

 

地元の食生活に、地元のワインが溶け込み、
ワインを飲む「文化」を発信していきたいと願っております。

Vineyards / ぶどう畑

北海道の札幌市と石狩市に合計4か所、併せて10ha(札幌ドーム約2つ分)ちかくの自社畑があります。
日本海側・石狩地方に面した石狩湾からほど近く、
海風が垣根に強く吹き込むため、病気の原因となる湿気の滞留や害虫の発生が少ないこと、また砂質土壌は水はけも良く、養分を求めて地中深くに根を張るためブドウを育てるのに適しています。
さらに千歳市共和地区の火山礫と、椎茸の使用済み菌床を土壌に漉き込み、より根を強くした美味しいブドウをつくっています。

良質なブドウが育ちます。

ぶどう畑専任のスタッフが中心となり、除草剤も使用せずに“量より質”を重視した、手間を惜しまない高品質な原料を作っています。

​八幡農場(石狩市)

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手稲前田農場(札幌市)

​樽川農場(石狩市)

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新琴似農場(札幌市)

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※一般公開はしておりませんが、見学希望者には一部ご案内も可能です。
 害獣除けの電気柵や有刺鉄線などもあり大変危険です。許可なく立ち入ることを禁止しております。

ぶどう品種 / Grape varieties

ピノ・ノワール、シャルドネ、ソービニオンブラン、ピノ・グリ、といった欧州系品種を中心に、ヤマ・ソービニオン、アルモノワール、コリーヌヴェルドといった品種、接ぎ木用の台木品種なども育てています。
もちろん、北海道では定番でもあるケルナー、ミュラートゥルガウ、リースリングといった東欧品種もあり、自社畑100%を活かした多種多様の品種を育てております。​砂質土壌の影響もあり、繊細なぶどうの味わいが特徴です。

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醸造所 / Wineries

札幌市手稲区新発寒の、住宅街にある「街中ワイナリー」です。
ぶどう農場からも30分以内にアクセスでき、迅速な仕込が出来る立地です。

醸造所には直売できるショップも併設しており、ワインの試飲や販売を行っています。醸造設備などの見学は年に数回、不定期開催となります。決して広い醸造所ではないですが、地元のぶどうからできたワインの味わいを、地元の方々に楽しんでいただきたいです。
また、地域で活躍する飲食店さんや地元の食を発信する生産者さんとの繋がりを大切に、ワインの文化を広げていきたいと考えています。

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TEAM

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創業者  三浦 裕一

近年、北海道ではワイナリーが増え、ワイン造りの機運が高まっていることを感じ、2016年からブドウの苗を育て始めました。ワイナリーへの夢を抱いた。

2020年に醸造免許を取得、さっぽろワインを開業。

​スッキリとした白ワインが大好き、札幌市手稲区出身。

ワインの品質を左右する”ぶどうの作り手”
 

昔からワインが好きで「いつかワイナリーを造りたい」と周りに目を輝かせて夢を語っていました。
農家の家に生まれ、農作物の栽培をしてきた経験も活かし、60歳を過ぎた2016年から石狩市で葡萄の栽培をスタートしました。

はじめは試行錯誤の日々。自分でアルコール発酵ができないか試作したこともありました。
葡萄は植えたからといって、すぐその年に収量が確保できるわけではありません。植樹して3年目、4年目以降になって、ようやく一定量の葡萄が収穫できます。酒造免許を取得するためには、「年間これだけの量の葡萄を作らないといけない」というルールがあるんです。酒造免許を取得しワイナリーを設立するため、着々と準備を進め、2020年にさっぽろワインを創業しました。

ーーもともと運送会社を経営されていたところから、ワイン造りをはじめたのですね。

海野:そうですね。社長は全くの異業種かつ60歳を過ぎてからのスタート。「そこまで気合を入れて、動けるか?」って考えると、すごいなと尊敬します。
ワイン造りについては素人だったので、北海道ワインアカデミー※を受講して、一から勉強したそうです。

※道産ワインの品質向上を目指し、北海道内でワイン造りに携わる人に対し、北海道庁が主催する研修会。栽培や醸造技術、マーケティングを中心とした経営力のレベルアップにつながる講義がおこなわれる。

海野:当初は、石狩ではなく千歳で葡萄畑を始めようとしたものの、日照や土壌などの関係で、うまく行かなかったそうです。地質などの条件を調べてたどり着いたのが、石狩市でした。

葡萄を育てる時って、“水はけの良い土地”というのが絶対条件なんですよね。というのも、葡萄って実はやんちゃというか、手を抜きたがる作物で。

ーー手を抜きたがる?

海野:葡萄って養分がすぐ目の前にあると、それ以上生長しない、根を伸ばさないんですよ。養分がないとブドウがやる気を出して、地中深くに養分を求めて根を張るので、しっかりとしたブドウが育ちます。北海道のワイナリーが丘陵地帯に多いのは、水はけや日照時間も関係しているんです。

僕たちの葡萄畑がある石狩の八幡地域と樽川地域は、平地ですが、海に近い砂地で水はけがめちゃくちゃいいんです。海岸線から2キロくらいしか離れていないので、2メートル掘ってもまだ砂。水はけ抜群の土地に、千歳市共和地区の火山礫と、椎茸の使用済み菌床を漉き込んだ土壌で、根を太く張ったおいしい葡萄ができます。:さらに葡萄にとって1番の大敵がカビです。石狩の農場は海岸エリアにあり、強い海風が吹きます。

それによって、畑に滞留している湿気が飛ばされ、カビや害虫が発生しにくいんです。

ワイン業界でその土地ならではの味わいのことを「テロワール」っていうんですよね。この砂地の土壌と海風こそが、石狩のテロワール。

他とは違う大きな強みなんじゃないかと、新たなワイン産地としての希望を感じています。


 

10,000本の葡萄の木、一本一本を丁寧に育てて生まれるワイン

石狩という地の利を生かし、育まれる葡萄。一房ひと房への手間を惜しまないことが、おいしいワイン造りにつながると海野さんは言います。

ーーワイン造りで目指してる味や、大切にされていることはありますか?

海野:おいしいワインは、まずおいしい葡萄をつくることから。目指してる味はあっても、結局は葡萄の味でワインの味が決まるんです。じゃあ、おいしい葡萄のために、何ができるか? そう考えると、草刈りひとつとっても手間をおしまない、一房ひと房への手間を惜しまないことが大切です。

葡萄の木を栽培するときって、枝の間から生えてくる脇芽をとっていく作業があります。
1本の木に数十か所、これが約10,000本あります。それを1本ずつ手をかけていく。

ーー10,000本・・聞いているだけで、気が遠くなりそうです。

海野:クラクラしてきますよ。どこかで手を抜きたくなるのを、グッと堪えて。「ここまで一生懸命やったんだから、ここから手を抜いたらダメだろう」って自分に言い聞かせながら向き合っています。

手を抜いたら、ダイレクトに味に影響が出る。たったひと房が、10,000本に影響を与えるかもしれない。だから、一本一本丁寧に育てています。

楽しく仕事をしてる人は絶対いいものを作れる」が座右の銘だと話していた海野さん。三浦社長がワインへの想いを語る姿を見て、「あ、楽しそうに仕事してる。きっといいもの作ってるんだろうな」と直感したそうです。
海野さんの知識の豊富さ、ワインへの造詣の深さに引き込まれた取材。取材後に自宅で味わったワインは、いつもの家庭料理とも相性ピッタリでついつい杯がすすみました。

南 康太

​醸造課長(醸造責任者)

札幌市中央区の歴史あるワイナリーで5年間ぶどう栽培とワイン醸造に携わる。

経験を積む中で、北海道主催の研修事業「北海道ワインアカデミー」参加中、 

偶然、あいうえお順で隣の席に座っていた、

創業の三浦と 知り合った事がきっかけで入社。

醸造責任者として、地産のぶどうの味を大切に守りながら、

品質の高いワイン醸造を目指す。いわゆる”ワインのつくり手”  

​札幌市厚別区出身。

「地域に愛されるワインを目標に良いつくりを目指します。」

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